旧正月を指すテトは、ベトナムで最大のお祭りです。ベトナム人は家族を大切にするため、多くの人が故郷に帰ってテトを迎えます。また旅行者も、テトの時期ならではの観光を楽しめます。通常、1月あるいは2月にあるテトの夜は旧暦で最も重要な日であり、大変盛り上がります!至る所に彩られた花を眺めたり、地元のベトナム人と花火鑑賞をしたりして、楽しい時間を過ごしましょう。
春の陽気なお祝いであるリム祭りは、祭りの創始者を記念し、紅河デルタのユニークな文化を披露する祭りです。祭りでは、Quan Ho(クアンホ)という特別な儀式が行われます。クアンホの民謡を流しながら、伝統的な衣装を着た男性と女性がドラゴンボートに乗りお祝いをします。地元の人たちと並んで座って、彼らの楽しそうな声を聞いてみてください。
ヒント:ハノイに2月頃滞在する場合、車で1時間ほどの場所にあるBac Ninh県の東側の地区で、リム祭りに参加することができます。
ベトナム最後の王朝が置かれていたフエは、文化遺産が豊富です。フエ祭りまたはフエクラフトビレッジまつりは、毎年4月に交互に開催されます。フエ祭りの中、壮大な演奏で歴史が蘇ります。フエクラフトビレッジ祭りでは、村の周辺で何世紀にもわたって作られてきた職人技の工芸品を展示しています。
ハングキングステンプルフェスティバルは、ベトナム最初の王であるヴォング王を祝う祭りです。毎年4月または5月に行われます。祭りに参加するには、前夜にベトチ市のハング寺院を訪れましょう。何百ものランタンが空に浮かぶ瞬間を見ることができます。そして祭り当日は、巡礼者の行列が山を登る様子をご覧ください。
マイチャウの美しい渓谷において、毎年4月から5月まではセンソーフォンフェスティバルのシーズンです。この祭りは少数民族である白タイ族に伝わる雨を呼ぶ儀式です。村全体で歌や供物を捧げます。祭りが大きくなればなるほど、雨が激しくなり、収穫量が増えると言い伝えられています。
ベトナム人は、8月下旬から9月上旬に祖先の霊が現世に戻ってくると信じています。霊界との扉が開くこの瞬間は、死者に敬意を払う時です。魂の彷徨う日の前夜、家族は先祖の墓で祈り、花や果物を捧げます。また、紙幣と衣服は霊が死後の世界で使うために燃やされます。
ヒント:ベトナム全国の中でも、魂の彷徨う日の儀式を見るには特にフエのお寺がおすすめです。
1945年9月2日は、ホーチミンがハノイのバーディン広場でフランスからベトナム国家の独立を宣言した日でした。毎年この日には路地が愛国心を感じられる飾りや国旗で彩られ、その歴史的な瞬間を祝福します。ハノイ市やホーチミン市などの主要都市では、日中はパレードが開催され、夜は花火が打ち上げられます。誰もが盛大にお祝いをし、旅行者もお祭りを楽しむことができます。
子供たちは中秋節の主役で、おもちゃや提灯、仮面などをもらいます。9月から10月にかけて行われ、獅子舞が披露されたり、ランタンが飾られ、楽しい一日となります。多くの家族は庭に集まってお茶やお菓子を並べ、月を眺めたり、踊りや演奏を楽しみます。
ヒント:ユネスコ世界遺産に登録されているホイアンの旧市街では、トゥボン川にボートやランタンが浮かべられ、ベトナムの中秋節を記念します。
12月上旬、ベトナムのメコンデルタに住むクメール人は、オークオームボックという活気的な祭りを開催します。祭りはクメール文化が至るところに残るソックチャン県で行われ、ベトナムの多様性が感じられます。月の神に一年の収穫を感謝するため、ご馳走が振る舞われ、歌や踊りが披露されます。また、Ngoというスリリングなボートレースも行われ、何千人もの人々が集まります。
ベトナムでは旧正月が文化的に重要ですが、新正月もお祝いをします。大晦日には花火の打ち上げやライブコンサートが行われるので、にぎやかな年越しを楽しみましょう。